浅田真央選手がソチ五輪、ショートプログラムで16位と出遅れてしまいました。彼女が背負っているものが大きすぎて、可哀想にも思えてならないのですが、自分自身の納得出来る演技を見せてくれたらと切に願うばかりです。
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「アルメニアに入ってからは、毎日完璧に滑りたいという気持ちが強かった。でもそれが出来ずにすごく焦っていました」
アスリートは大舞台で、特にプレーや演技の中で想定外のことが起こると、『あとは完璧にやらなければ』という気持ちになりがちです。本当は『完璧』な演技やプレーは、トップアスリートとはいえ、常時出来るものではありません。
むしろ羽生選手のフリーの時のようにミスが出てしまっても結果として勝つことの方が多いのです。
浅田選手は、いまゆっくり誰かと話す機会があることが救いになるかもしれません。
『なぜスケートを始めたのか』、『どんな楽しいことがあったのか』、『どんな悔しい思いをしたのか』たくさん吐き出して、最後に今できることは何か、自分が五輪のリンクで表現したい想いは何か、それを表わすのにはどんな姿勢を大切にするか。ここに意識を向けてくれたらいいな、と私は思います。
そして、フリー4分間をフロー状態で(演技する最適状態)滑り、やりきった笑顔の浅田選手であることを祈っています。