コラム

2025年01月09日

トップアスリートの考え方の技術 vol.5 〜「役割性格」を演じるためのステップ①&②〜

前回のコラムで、トップアスリートは、苦手なことや動揺するようなことがあっても明確な『演じるべき自分=役割性格』を演じ切るスキルを使って、困難な場面を乗り切っていて、その「役割性格」を演じるには①自分自身をしっかりと知る(見える化)②自分がコントロールできることを整理する③なりたい自分像を演じるの3つのステップがあることをお伝えしました。今回は、そのステップの①と②について解説していきます。①自分自

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2024年12月27日

トップアスリートの考え方の技術 vol.4 〜今の自分を突破するための「役割性格」〜

これまでトップアスリートの考える技術の一つ「縦型比較思考」についてお伝えしてきましたが、縦型比較思考で理想とする自分の将来像を描いていくと、その姿と現状の自分とのギャップがどんどん見えてきたのではないでしょうか。おそらく、身に着けるべきスキルは山ほど書き出すことが出来るでしょうし、その中にはまだ出来ていないけれどやりたいこともあれば、出来ればやりたくない苦手なこともあると思います。しかし、例えそれ

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2024年12月09日

トップアスリートの考え方の技術 vol.3 〜振り回されない自分を作るには〜

ラグビーやサッカー、マラソン・駅伝、冬のスポーツはいよいよこれから重要な試合が近づいてきますね。対してシーズンオフに入り、シーズンの振り返りや新たなスタートに向けて準備するスポーツもたくさんあると思います。みなさんにとって良いタイミングで、よりパフォーマンスを高めるために、スポーツ心理学に基づく「考え方の技術」と向き合ってみてはいかがでしょうか。さて、前回の「トップアスリートの考える技術 vol.

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2024年11月26日

トップアスリートの考え方の技術 vol.2 〜「縦型×逆算」と「横型×足し算」〜

メジャーリーグも日本のプロ野球も年間王者が決まりましたね。最終決戦という大舞台で、最高のパフォーマンスを出した選手達のインタビューをきいていると、この戦いにどんな準備をして挑んできたのか、それぞれの選手の考え方が見えてきて大変興味深いですね。さて、前回の「トップアスリートの考える技術 vol.1」では、選手が自分の最高を引き出すためには「縦型比較思考」をすることが非常に重要であることをお伝えしまし

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2024年10月29日

【トップアスリートの考え方の技術 vol.1 ~自分の最高を引き出せる選手は何を見つめているのか?~…

今年の夏はパリ五輪が開催され、トップアスリートの競技やコメントを見聞きする機会が多かったのではないでしょうか。そして10月に入り、野球は、メジャーリーグも日本プロ野球も年間王者を決める痺れる試合が続き大変盛り上げっていますね。常に勝負を争うスポーツの世界は、勝って注目を集める選手と、負けてその場を去る選手が明確になる厳しい世界です。そんな世界において頂点に立つような選手達はどのような「考え方の技術

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2020年06月05日

ラグビー日本代表に学ぶレジリエンス力

新型コロナウイルスへの感染が心配される状況下で、スポーツ選手も今まで経験したことのない課題に直面しています。これまでになかった状況で不安やストレスを抱えている選手も多いのではないでしょうか。 このような状況下で上手く適応し始めている選手となかなか難しい選手の両者が存在しています。このストレスに対する個人差の一つの要因が「レジリエンス力」です。  レジリエンス力は日本語で、「回復力」「逆境力」などと

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2019年09月02日

歴史的ウィニングパットを決めた渋野日向子選手の「自己決定能力」

全英女子オープンゴルフで優勝を果たした渋野日向子選手の笑顔は世界中のゴルフファンを驚かせ、彼女はその強気のプレースタイルと共にスマイルシンデレラの愛称で一躍時の人となりました。渋野選手の笑顔が42年ぶりの日本人メジャー優勝をもたらしたことは間違いありませんが、実はそれ以上に彼女の一番強さは、優勝を掛けた最終18番ホールで、5メートルの下りのパットを強烈に打ち切ったことに現れています。 Embed

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2019年05月01日

「夢中になれるものを見つけてほしい」 イチロー選手が語ったライフスキルの価値

イチロー選手が引退しました。その引退会見は示唆に富んだ発言に溢れ、彼が日米の野球界でトップアスリートであり続けた理由を垣間見ることができました。そして、多くの方にその言葉が届いてほしいと思いました。そこで、引退会見からイチロー選手が大切にしている考え方をスポーツ心理学の観点から考えてみたいと思います。 Embed from Getty Images 「野球だけでなくても良いんですよね、始めるものは

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2018年12月30日

 勝つチームが気づき始めた『ライフスキル』という技術

アメリカでユースコーチ達と話していて必ず出てきた言葉に『ライフスキル』があります。具体的にはチームワーク、リーダーシップ、感情のコントロール、ゴールを達成する技術などで、それを身に付けることでプレッシャーの中でいいプレーにつながり、試合中に上手に成功と失敗のハンドリングをし、個人のジレンマを乗り越えて、チームでの役割を果たすことができます。 いままでこのコラムに登場した羽生選手、大谷選手、宮里選手

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2018年05月18日

羽生結弦選手が大事なときに勝つ理由 ~獲得型思考を貫く~

平昌オリンピックでの羽生選手の金メダル獲得は、スポーツ心理学の観点から見ても、羽生選手が大事な舞台で最高のパフォーマンスを引き出す思考能力を持ち合わせていることを確信するものでした。 Embed from Getty Images ■アスリートの思考タイプは「獲得型」と「防御型」がある アスリートは試合で勝つために、試合中や練習、日常生活でもあらゆる思考を巡らせながら活動しています。その思考のタイ

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2018年04月25日

小平奈緒選手の金メダルへの道:『縦型比較思考』を身に着けろ!

平昌オリンピックで金メダルを獲得した小平奈緒選手が、このオリンピックで目指していたのは「究極の滑り」をすることでした。もちろん金メダルを取るという結果を求めていない訳ではないですが、あくまでもソチ後の4年間は「究極の滑り」をすることにこだわって過ごしてきたことが明らかになっています。 体操の内村選手も「美しい体操」にこだわっています。オリンピック金メダリストが口にするこれらのフレーズはどんな意味合

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2017年09月23日

藤井四段の強さの源流はそれを生む環境にあった

『たくさんの候補の中から最善の手を探すのが、本当に単純に楽しい』。これが休日には7時間以上も没頭する将棋について聞かれた藤井四段の答えです。最年少棋士 藤井聡太四段はデビューから無敗で歴代単独1位となる29連勝を達成しました。わずか14歳ながらこのような大記録を打ち立てた藤井四段ですが、その強さの源流はどこにあるのでしょうか。 Embed from Getty Images 幼少期にいくつかそのヒ

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