ことしも昨年に引き続き、様々な地域から小中学生の野球指導者たちが集い、「野球力指導アカデミー」が開催されました!今回の講演内容は「コーチに必要なスポーツ心理学」です。
野球の指導はもっと進化できるのではないだろうか。これが今回の講演のテーマです。
いわゆる昔ながらの練習風景が少年野球においてまだまだ見受けられる、近年子どもたちの『野球離れ』が著しいのはそのためではないだろうか、と布施は問いかけました。このままではますます野球を楽しむ子どもたちを町で見かけなくなってしまうのではないか…
この状況を打開するためにまず必要なことは子どもたちの発言を迎え入れて、答えを自ら探しに行かせることです。たとえ怒鳴ったり怒ったりしていなくとも、コーチという存在は子どもたちにとって恐怖の対象になりえます。大人の話す言葉、腕組み、真顔…そんな些細なことから子どもたちは恐れを感じ、受け身になってしまいがちです。
ではどのような態度で彼らと接するべきなのでしょうか。
そこで参考にすべきが、なんと『母性』です。お母さんのように常に笑顔を絶やさず、子どもの発言を受け入れる姿勢で、同じ目線に立った言葉の使い方をする。そうすることで、子どもが積極的に発言できる環境を作ることができます。
布施は良いコーチの条件とは何か、コーチとして必要な資質とは何かを問いかけ、参加者をグループ分けしてディスカッションさせました。そこではコミュニケーション能力、聞く力、信じる力などが挙げられましたが、これらは全ていわゆる『ビッグワード』だといいます。
それらの能力をいかに向上させるのか、何をどうやってするべきなのか、それが出来ているのか評価するポイントはどこなのかが大切です。それらを受講者に対して次回までの宿題として提示しました。
次回の講義内容は「選手の力をぐんぐん伸ばす 親と指導者の接し方」となっています。
(吉澤)