桝田大輝選手・豊田兼選手・柳井綾音選手 パリ五輪直前で世界への道を切り開いた「ダブルゴール」



今回のご紹介する受講生のインタビューは、パリ五輪に出場し陸上界で注目されている栁田大輝選手(100m/4×100mR )、柳井綾音選手(競歩)、豊田兼選手(400mH)の3名です。

桝田選手・柳井選手は、パリ五輪の直前に開催された第4期(2023年12月~2024年3月)に受講し、豊田選手は第3期生として第4期のライフスキルトレーニングにOBとして第4期の合宿に参加してくれました。
ライフスキルトレーニング受講後、この3選手が五輪という大舞台に立った3選手はどのようなスキルを獲得したのか、その一部をご紹介します。

3選手のインタビュー全文↓は、パリ五輪開催前の2024年2月に掲載された内容です。ぜひご覧ください。

第2回プログラムレポート&コメント:プログラム初の合宿研修!オリンピックメダリストに共通する5つの特徴について
https://www.jaaf.or.jp/news/article/19440/

ここでは、インタビューの一部(受講後の感想)を抜粋してお届けします。


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■栁田 大輝選手

「世界のファイナルで戦う」ためのダブルゴール

自分が掲げている「世界のファイナルで戦う」ためにはどうすればいいかということを、改めて明確にすることができたと思いますし、そこに向けて、僕が今すぐにできることにも気づけました。僕は、今まで、“目標とする世界のファイナルに届かなければ、そこまでの積み重ねも意味がない”と考えてしまうような、ある意味、極端な考え方をする傾向が自分にはあると気になっていました。

例えば、ケガなどで思っていた通りに進まなくなったときに、たぶん投げやりになってしまうタイプだと思うんです。そういったときに、小さな目標をうまく設定しておくと、視点を変えることができます。特にうまくいかないときの考え方が柔軟になり、競技にいい影響を与えるような別の取り組みができるなど選択肢を増やせるんじゃないかと期待しています。

 最終目標に向かって小さな目標をつくり、さらにそれを実現するために最高目標と最低目標を設定していくと、日常のなかで達成できたかどうかがはっきりしていてくるはず。いきなり100%できるとは思っていませんが、「自分はどのくらい達成できるんだろう」と楽しみな気持ちになりました。

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■柳井綾音選手

「最低目標」を設定することで、近づいた世界への道

今まで、目標は高いものを掲げるのが当たり前のことで、練習でも計画していたことがきちんとやれないと気が済まず、できなかったら翌々日にやり直すというような面もあったのですが、それは、ダブルゴールの考え方のなかで、「最低目標」の設定がうまくできていなかったということ。掲げた最低目標が高すぎたために、気持ちの面で追い込まれて、きつくなってしまっていたのだと気づくことができました。
もっと「できる目標」をたくさんつくっていくなかで小さな目標をクリアし、大きな目標へとつなげていけるようにしていこうと思っています。

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■豊田兼選手(当合宿には、OBとして参加)

ライフスキルトレーニングが人生の指針に

自分がこれまでライフスキルトレーニングを受けてきたなかで、強く印象に残っているのは、「縦型思考と横型思考」の話や「役割性格」の話。最近は、主将になったことで、組織つくりが忙しく、競技だけに向き合うことができない状況になるときもあるのですが、そういったときに、自分を本来あるべき現在地に戻してくれるのが、このプログラムで学んだ思考法なのだなと思います。

このプログラムを受けることで、競技力向上につながる面も得られますし、「ライフスキル」という意味では、陸上という枠を越えて、まさに人生の指針となるような考え方を知ることができました。


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日本陸連主催「ライフスキルトレーニング」の過去の実施内容や受講生紹介、講義内容の振り返り、選手インタビューなどの詳細は、下記URLの【ライフスキルトレーニング特設サイト】に掲載されています。ぜひご覧ください。
https://www.jaaf.or.jp/lst/


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