コラム

2016年10月22日

レジェンド山本昌さんから学ぶ!

元プロ野球選手で『レジェンド』と呼ばれる山本昌さんの話を聞く機会がありました。彼のキャリアから学べることについてお話ししたいと思います。 山本さんは50歳まで現役で活躍していましたが、選手として最後の試合の時までずっと緊張しなかったことがないそうです。それも『チームメイトから今日は昌さんが先発だとわかってしまうくらい現役生活の最後まで緊張していました』とのことです。 一度あるチームメイトから『昌さ

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2016年10月07日

セルフイメージでパフォーマンスは大きく変わる

言うまでもないことですが、心理状態はパフォーマンスに大きな影響を与えます。考え方で、結果が左右されると言っても過言ではありません。下記の図をご覧ください。3人の同じ実力を持った人がいて、セルフイメージが図のように異なるとしましょう。上からA、B、Cとします。 With Winning in Mind: The Mental Management System, L, R, Bassham に基づき

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2016年09月16日

試合後、ジュニアアスリートとどのようなコミュニケーションを取りますか?

ジュニアアスリートをかかえるお父さん、お母さんから『最近伸び悩んでいるみたいだけど、なんて声をかけたらいいかわからない』『うちの子頑張っているのになかなか試合に出られない』『認められないことで自信を失ってしまうのではないか』などという声がら聞こえてきます。  USTA(アメリカテニス協会)選手育成部門でメンタルスキルスペシャリストを務めるラウア博士が示すジュニアアスリートとのコミュニケーションのヒ

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2016年09月07日

ピーク・パフォーマンスを導くための3つの要素

ロシアW杯の最終予選の初戦、日本代表はUAEに1-2と敗れました。オリンピック代表も初戦ナイジェリア戦を落とし、このところ各世代のサッカー日本代表は重要な大会でいいスタートが切れていません。  『こういった相手に、戦い方どうこうももちろんありますが、それ以前に根本的な気合みたいな、根性みたいな…。危ないところで1歩足を出してつぶすとか、そんな負けず嫌いみたいなものが、90分の中の大事な場面で求めら

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2016年08月22日

アフター・ザ・ゲーム:勝敗のとらえ方

レスリングの吉田沙保里選手のリオオリンピックが終わりました。その結果は銀メダルでした。試合後のインタビューで号泣しながら、「たくさんの方に応援していただいたのに、銀メダルで終わってしまって申し訳ないです」とコメントしました。しかし吉田選手は五輪3連覇をし、日本チームの主将としての役割もしっかりとこなす、間違いなく『最強のアスリート』であると言えるでしょう。 オリンピックは結果が出て高揚感で一杯の選

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2016年08月18日

チームに何が足りなかったのか?:この夏のまさかの敗戦をスポーツ心理学の視点で検証

東邦対八戸学院光星の大逆転劇、サッカーオリンピック代表のナイジェリア戦でのまさかの守備の崩壊、何が選手たちに起きてしまったのでしょうか。 スポーツ心理学の視点で探ってみたいと思います。 光星は一時は7点差をつけ、9回の攻撃を残して4点差、圧倒的に有利な状況でした。最終回に東邦の先頭打者が出塁します。 「先頭を出して動揺してしまった」(光星:桜井投手)これだけなら、他の試合でもあったかもしれません。

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2016年08月15日

アメリカにおけるスポーツ心理学とオリンピック 1

アメリカでスポーツ心理学がいかにオリンピックに関係しているかをご存知でしょうか。今回はその一端をご紹介します。  USOC(アメリカ五輪委員会)ではアトランタ、長野五輪において、心理的要因がいかにアスリートのパフォーマンスに影響を及ぼしたかをグールド博士などのリサーチもとにして、報告書を作成しました。 その研究をベースに『Achieving the Dream: Performing Your B

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2016年08月14日

勝てると思った瞬間の罠:錦織選手の接戦の裏側

リオ五輪テニス準々決勝の錦織選手とフランスのモンフィス選手の戦いはタイブレイクにもつれ込む接戦となりました。 まさにメンタルゲームとなった終盤の展開を振り返ってみましょう。タイブレイクはモンフィスのサービスで開始されました。モンフィスはここから一気に4ポイント連取しました。 最初のメンタルの注目ポイントは次のモンフィス選手のサービスゲームです。 フォアにいいサービスが入り錦織選手を揺さぶります。錦

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2016年08月13日

リオ五輪、体操・水泳の好成績を生んだ 個人競技における“チーム力”

リオ五輪の前半戦でよい結果を出し存在感を示しているのが体操、水泳です。この両者には共通した点があります。『チーム力』を大切にしているのです。どちらも個人競技ですが、どうして『チーム力』を意識しているのでしょうか? アメリカでは2002年に44人のアトランタ五輪コーチ、19人の長野五輪コーチを対象として「何がオリンピックアスリートのパフォーマンスに影響したのか?」をリサーチしています。この中で選手が

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2016年07月02日

スポーツ心理学からみるラグビー日本代表/五郎丸歩選手のルーティーン

ルーティーンとは?  ラグビー日本代表の活躍で五郎丸選手の蹴る前の一連の動作が話題となり、「ルーティン」という言葉がよく使われていますね。このルーティーンの導入によって五郎丸選手はキックの成功率をあげたといわれていますが、スポーツ心理学的に見ると、ルーティンはつまるところ『意識をコントロール』するための技術です。試合中の選手は『これを入れなくては・・・(負けてしまう)』とか『ミスったら・・・(自分

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2016年06月16日

“奇跡の優勝”に見る組織作り――スタイル確立でチームを変える

サッカーのイングランド・プレミアリーグで、日本代表の岡崎慎司選手が所属するレスター・シティが頂点に輝きましたね。これは“奇跡の優勝”なんて呼ばれていて、資金力も選手自身の実力もプレミアのトップで戦うチームには到底及ばないレスターが優勝したということは、それくらい驚くべきことでした。 なぜそんなレスターが優勝できたのか。その理由を考えていきたいと思います。  このチームを率いたのはクラウディオ・ラニ

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2014年04月21日

浅田真央選手のソチ五輪(後編 )

浅田真央選手。 自分のスケートへの思いを表現できての最後の笑顔。本当に美しい表情で、もらい泣きした人も多かったのだろうと思います。  SPで大きく後れを取り、『悔しさもあったんですけど、それよりは終わった後は言葉にならなくて、今まで何やってきたんだろうなと思いました』と浅田選手。当日になっても『朝の練習は全く体が動かなくて大丈夫かなと。そういう思いになっていたのが、すごく自分でも心配でした』という

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